E資格合格者インタビュー「E資格講座の試験対策問題が秀逸」ー大手電機メーカー勤務の上垣さん

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E資格合格者インタビュー「E資格講座の試験対策問題が秀逸」ー大手電機メーカー勤務の上垣さん

大手電機メーカーに勤め、ロボット開発業務に携わっている上垣さん。AVILENのE資格講座を修了し、E資格2020#1に合格しました。
今回はE資格合格に向けた勉強方法などについて伺いました。(E資格講座について知りたい方はこちら

E資格を目指したきっかけ

――E資格取得を目指そうとしたきっかけは何ですか?

2019年11月の試験でG検定(2019#3)に合格しました。

ディープラーニング技術には以前から興味がありました。仕事がロボット関係ということもありますが、仕事で活用できる部分が非常に多いと感じていました。少しずつでも今後、何かに使えるかなということで、独学で勉強をしていました。

今後AIを本格的に取り入れていきたいという部門で活躍していきたいという思いがあり、上司の理解もあったので、E資格を受験をしようと決めたというのが経緯です。

E資格を取ったのが2020年2月ですが、AVILENの一番最初の基礎講座を受講し始めたのが2019年10月半ばです。

――前提知識はどの程度お持ちでしたか?

大学院では風や水の流れといった流体工学を研究し、現象を数値的に解析する計算ソルバーの開発をしていました。統計の知識はそれほどなかったのですが、過去にプログラムもやっていた経験はありましたので、行・列の計算を高速にパソコンにさせるプログラムの部分では、あまり苦労しなかっと思います。

AVILENのE資格講座を選んだ理由

――AVILENのE資格講座を選んだのは何が決め手でしたか?

会社が費用負担するということもあり、受験するからには合格することが最優先でした。その当時、JDLA認定プログラムが9つあり、合格率を明示している企業は全部ではなかったと思うのですが、AVILENは合格率を記載してくれていたことと、その合格率が他のプログラムより圧倒的に高かったことが理由の一つです。

また、講座内容がコンパクトにまとまっている印象を受け、費用面なども含めて、総合的にAVILENのE資格講座で学習するのがベストだと判断しました。

――実際に、E資格講座を受講してみていかがでしたか?

カリキュラムの網羅性は言うまでもなく、一つ一つの講義内容も十分だと感じます。何よりも、試験対策問題が秀逸で、理解を深める上で大いに役立ちました。講師の説明も丁寧で分かりやすかったです。

試験対策としては例題の解説がとても有効だったと感じています。計算過程や選択肢の選び方のコツなど、無駄のない解き方として参考にさせていただきました。演習も理解を進める上で役立ちました。

E資格対策の学習スケジュール

――学習のスケジュールと、仕事との両立について教えてください。

E資格講座の受講を始めたのは2019年11月後半からだと思います。プロダクトの課題を含めて、修了課題を終了したのが、2020年1月の後半だったと思います。講座の勉強に費やした時間は、平日はだいたい1日30分~1時間程度です。土日は1日3~5時間という形で進めました。

AVILENのE資格講座は、基本的に、学習にかかる目安時間が提示してあるので、それをベースに、各講座の各課題をいつまでに修了させるか全部計画を立てました。プロダクト課題以外は、ほぼ計画通りに進めることができました。

笑い話じゃないですけれど、年末年始をほぼ勉強に費やしたのは、人生で初めてかなという感じです。

仕事との両立では、職場に経緯を説明して、上司にはE資格を受けることも理解していただき、家族の協力もありましたので、苦労はそれほどありませんでした。

ただ、プロダクト課題で、なかなかうまく思うように結果が得られなかったところがあり、正直、苦戦したと思います。ただ、大したモデルではないとはいえ、AI開発の難しさを多少なりとも実感できたことは、経験としてすごく大きいと思っています。

――E資格受験の感想を教えてください。

E資格講座の例題への理解が必須です。解説も含めて理解することが合格への近道だと感じました。

E資格は、一つの試験としての範囲が広すぎると感じます。基礎的な部分の理解は深めるべきですが、実モデルへの理解は特徴部分にとどめておいてもいいのではないでしょうか。ただし、シラバスに記載のあるモデルは網羅しておく必要があると思います。試験問題は比較的説明が丁寧になされているため、一見、分からなくても、じっくり読めば選択肢から答えを導き出せる問題もありました。そのために基礎的理解が重要だと感じました。

E資格合格後の手応え

――E資格で学んだことは仕事に活用できそうですか?

ロボットを開発する部門にいるのですが、画像からの認識、次へのデータ処理、行動を学習する部分まで、E資格のカリキュラムの内容と関連する部分が非常に多いと感じています。

今回得た知識、知見は今後、仕事でより先端の研究などを調べていくことで、活用できる部分が非常に多いと感じています。

――E資格合格は、キャリアアップにつながりましたか?

E資格合格後、社内で「AIでこんなことができないか」とか、「こういった事例はあるのか」とか、「どういうふうに開発を進めていくべきか」といったような問い合わせや、議論することも増えたなと感じています。

今回得た知見を活かし、機械学習エンジニアとして世に役立てるような仕事をしていきたいです。

これからのAI導入やAI人材に求められること

――企業によるAI導入の進捗をどう思いますか?

企業によって差があると感じています。内製で開発に取り組んでいる企業もあれば、開発を外部ベンダーに任せきりの企業もあります。

GAFAをはじめとする世界の企業と比べると、日本の企業は最先端のアーキテクチャ・モデルの開発に出遅れていると思います。

これからAI導入に取り組む日本の企業は、汎用的なAI技術を自社のサービスに組み込むことで、AI導入を進めていく必要があるのではないかと思います。
もちろん最先端の研究開発をすべきでないというわけではないのですが、研究分野でこれから世界に勝っていくのは、相当大変だろうなと思っています。

――ディープラーニングとAI人材についてお考えはありますか?

基本的には、AIが不要になる世の中は考えられないと思います。基本的には、ここ5~10年はディープラーニングが技術ベースになって、様々なAIモデルが開発されていくだろうと考えてます。

AIの技術開発にはいろいろ側面があるので、様々なエキスパートがいないと、開発を効率的に進めることができない思います。ひとくくりに「AI人材」が不足しているというよりは、E資格などを通じて正しくディープラーニングの技術を理解して、AI開発・AI活用を進めることができる人材が必要になると考えています。

――インタビューへのご協力ありがとうございました!