サンプル数とサンプルサイズの違いをわかりやすく解説
サンプル数とサンプルサイズ
サンプル数とサンプルサイズとは、簡単に言うと以下の通りです。
サンプル数 | 何回標本抽出を行ったか 群数、標本数 |
---|---|
サンプルサイズ | 1 回の標本抽出において、何個体を調べたか 各標本・各群の個体数、各群のサイズ |
これらの言葉の意味を考えるときに注意すべきなのは,「サンプル」という用語の意味です。
サンプルとは「標本」、「群」の意味で、ひとまとまりの観測データを指します。
サンプル数とは「群の数」、サンプルサイズとは「一つの群のサイズ,大きさ」という意味になります。
例題:各都道府県の男子高校生の身長
例題
47 都道府県の男子高校生の身長の平均を比較するという調査を行います。各都道府県から無作為に 1000 人を選んで平均を算出したとき、この調査におけるサンプル数、サンプルサイズをそれぞれ考えましょう。
解答
サンプル数(群数):47
サンプルサイズ(各群のサイズ):1000 人 / 群
標本抽出を 47 回行ったためサンプル数は 47、各標本の個体数が 1000 人のためサンプル数は 1000 となります。
例題:マウスの投薬実験
例題
癌を発症したマウスに対して、コントロール、薬 A、薬 B(それぞれC 群、A 群、B 群とする)を投薬し、一定時間経過後、腫瘍径の母平均の差を比較する実験を行います。
実験の予算等の関係で、C 群、A 群、B 群それぞれに対して、5個体、7個体、7個体のデータを取得できたとしたとき、この実験でのサンプル数、サンプルサイズを考えましょう。
解答
サンプル数(群数):3
サンプルサイズ(各群のサイズ):(C群,A群,B群) = (5,7,7)
カテゴリ: 統計学の基礎
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記事の筆者
AVILEN編集部
株式会社AVILEN