G検定対策講座104名受講!CTCが実践する失敗しないAI人材育成とは?
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社の情報通信事業Gでは、2017年にAI人材育成WGが立ち上がり、以降3年ごとの中長期的な視点で教育STEPを策定、AI人材育成を推進しています。
今回は、ワーキンググループの立ち上げメンバーである荻野 圭介さんにお話しをお聞きしました。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 情報通信事業G 情報通信第二本部 システム技術統括部 エキスパートエンジニア 荻野 圭介さん
CTCのDX・AI人材育成への取り組み
– AI人材育成WGとは、どのような組織なのでしょうか?
2017年当時、DXやAIに関する育成体系が存在していなかった状況に危機感をもった有志6名が集まって結成したワーキンググループです。
3年ごとの中長期的な視点で教育STEPを策定して、AI人材育成を推進しています。
学習する社員が、業務への活用を見据えて自発的に学び続けられる環境を整えることを重視して各STEPを策定しています。
教育レベル | 教育STEP | 開始年度 | 施策例 |
---|---|---|---|
基礎教育 | STEP1/2 | 2018年~ | AI啓蒙 / AI自己学習 / AI生涯学習 |
STEP2.5 | AIジェネラリスト知識(G検定) | ||
STEP3 | AIデータサイエンティスト知識(E資格) | ||
応用教育 | STEP4 | 2021年~ | 顧客とのAIサービス開発実演 |
STEP4.5 | AI技術高度化演習 | ||
STEP5 | DX提案強化演習 | ||
STEP6/7 | 2022年~ | システムアーキテクト・ビジネスアーキテクトの育成 |
これまでの成果として、G検定取得者300名以上、E資格取得者50名以上を輩出しており、2021年から応用教育の施策検討とブラッシュアップを進めています。
また、人材育成の施策がビジネス現場と乖離しないように、2021年にAI人材育成WGが中心となって、「DX構造検討WG」を立ち上げました。このように、組織を巻き込んで協力者の輪を大きくするような活動が、人材育成の推進のためには重要となります。
AVILENのG検定対策講座を選定した理由
– 2022年にAVILENのG検定対策講座を導入いただいた背景を教えてください。
G検定取得に向けた取り組みは2018年から取り組んできました。当社としては、応用教育を見込んだ基礎教育の実施が重要であると考えております。
その点、AVILENは、AI人材育成事業とAI開発事業の両方に取り組んでおり、AIのビジネス活用を見据えた応用教育のご提案もいただけそうだと感じました。
講座の中身も充実しておりましたので、まずは初年度G検定対策講座の採用を決めました。
終わりに
– 2023年はどんなことに取り組んでいきますか?
応用教育の新しい演習作成、すでに実施しているハッカソンなどの施策のブラッシュアップに、AVILENさんから提案をいただきながら取り組んでいきたいと思います。
– 荻野さんと同じような立場で社内人材の育成を担当している方へアドバイスはありますか?
人材育成の取り組みを約6年続けてきて、意識すべき3つのポイントが見えてきました。
これらの壁にぶつかったとき、諦めずに熱意をもって人材育成に取り組む覚悟が大切だと思います。
1年で終わらせず教育STEPを確率すること、やらせる教育ではなく熱意のある社員に学びの場を提供すること、反対意見に負けず社内を巻き込みながらチャレンジしていくことを意識して、人材育成に取り組んでほしいと思います。
JDLA人材育成DX for DX講演資料より
記事の筆者
AVILEN編集部
株式会社AVILEN