AIビジネスの推進役として知識ゼロからE資格合格!次に目指すのは、営業36名のE資格合格 - 大塚商会 執行役員 山口様

AIビジネスの推進役として知識ゼロからE資格合格!次に目指すのは、営業36名のE資格合格  - 大塚商会 執行役員 山口様

大塚商会トータルソリューショングループが取り組む顧客課題解決


ー E資格合格おめでとうございます。まずは普段の仕事内容について教えてください。

トータルソリューショングループという社長直轄の組織で執行役員をしています。

この部門は、お客様の課題解決を第一に考えて、当社の売上を拡大するのではなく、それぞれのお客様に寄り添い本当に必要なソリューションを提供することでお客様の経営課題解決のお手伝いをすることをミッションとしています。営業ノルマがなく、大塚商会の営業組織の中では特殊な組織です。

私のミッションは、AIビジネスと経営支援サービスを推進していくことです。私自身も中小企業診断士なのですが、大塚商会のメインのお客様である中堅・中小企業は、ITサービスを導入しただけでは解決できない様々な経営課題を持っています。

そこで、全国の中小企業診断士約800人と大塚商会がアライアンスを組んで、お客様の様々な経営課題を解決するためのプラットフォームを構築しました。


大塚商会のAI活用の方針をお聞かせください。

大塚商会はBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)、ペーパーレス化、マスターデータ統合など、業務プロセス効率化やデータ蓄積に1992年に着手し取り組んできました。

その過程で、営業活動もデータ化されておりましたので、SFAに年間300万件以上蓄積されるデータをもとに、お客様の需要予測モデルを構築し、AI活用による営業活動の効率化を2017年から進めてきました。

営業から日報で商談フィードバックを受けて、モデルの予測精度を上げ、ここ半年間は営業が自分で選択したお客様よりも、AIがレコメンドしたお客様のほうが受注確率が平均5%高いという成果が出ています。


ー トータルソリューショングループはどういった方針でお客様へのAIビジネスを推進しているのでしょうか?

大塚商会は自社で数億円程度投資しながら、AIのパフォーマンスを体感しています。これを大塚商会のお客様である中堅・中小企業にも体感していただきたいと考えています。

そこで、大塚商会が活用しているAutoML「dotData」の資産を、小さい単位で大塚商会のお客様にもご利用いただけるようなオリジナルのライセンス契約をdotData社と締結しました。
このライセンス提供を通じて、dotDataを使ってPoC100万円〜という低コストでAutoMLを使ってAIモデル構築ができるサービスを展開しています。


参考記事:中堅・中小企業自らデータ分析を可能とし、データドリブンな経営に貢献する「dotData Lite」を販売開始

E資格取得を目指したきっかけ


ー 営業部門、執行役員という立場で、AIエンジニア資格であるE資格を目指したきっかけを教えてください

トータルソリューショングループでAIビジネスの旗振り役になるにあたって、AIの知識をつけたいと思い、まずはG検定を取得しました。以前から社内ではG検定の取得を推奨しており、500名以上がG検定を取得しています。

しかし、G検定の知識だけでは、エンジニアとPoC案件のレビューをしていると分からないことだらけで、エンジニアの主張を鵜呑みにするしかありませんでした。

これでは良くないと思って、AIエンジニア資格として認知されているE資格を勉強してみようと思いました。E資格も社内で30名ほどが保有しているのですが、その時点では全員がエンジニアでしたので、営業側である自分がそれを取得するということに大きな意味があるのかなと思ったところもありますね。


E資格の勉強方法


ー E資格講座を受講するにあたって前提知識はどの程度お持ちでしたか?

G検定で学習したこと以外は全く持っていませんでした。数学・統計・Pythonプログラミングなどはゼロからのスタートでした。


ー どのようなスケジュールで学習を進めましたか?

2022年1月にAVILENさんのE資格講座(e-Learning)の基礎講座から学習を始めて5月にE資格講座を修了しました。
平日2時間、土日で15時間学習をして、E資格本番の8月末までで700時間程度学習に費やしました。


ー 700時間はすごいですね!学習を進めるなかで一番大変だったことはどの部分でしょうか?

コーディング演習の前半のChapterを理解するのが大変でした。WEBで調べながら動くコードを書くことはできるのですが、そのコードがなぜ動くのかよく分かっていませんでした。
ゼロから作るDeep Learningも併用しながら、書いたコードを理論から理解するようにして、学習を進めました。


ー プロダクト開発演習のテーマで、自然言語処理を選択したのはどんな理由ですか?

学習していて、自然言語処理の双方向LSTMあたりから自分の理解が曖昧になっていたので、自分でモデルを組んで理解を深めようと思い、ライブドアニュースの記事分類に取り組みました。


ー E資格本番まではどのような学習を進めましたか?

E資格講座の修了者限定コースと、徹底攻略ディープラーニングE資格エンジニア問題集を繰り返し解きました。


ー AVILENのE資格講座の良かったポイントはどこですか?

講座の内容が網羅的に整理されている点が良かったです。AVILENの講座をしっかり勉強すればE資格に合格できるということを実感しました。


E資格合格後の変化とネクストアクション


ー E資格に合格して、感じている変化はありますか?

Pythonのコード理解、AIモデルを構築するときに考えなければならない工数や負荷などがイメージできるようになったので、当初に目的としていた、「PoC案件を理解してエンジニアと会話できるようになる」ということを達成できました。


ー ネクストアクションとして、何を考えていますか?

今まで、大塚商会には”モノ”売りに強い営業が多いですが、AIビジネスは”コト”売りの要素があり、今までの考え方で営業することは難しいです。

AIビジネスを推進できる戦闘力の高い営業になるためには、AI技術を学び知識の範囲を広げる必要があると考えています。

自分が知識ゼロからE資格に合格した経験を話す勉強会を全社の営業向けに開催したところ、300名参加、その中から36名の営業が自分もE資格を取ると手を挙げてくれました。

手を挙げてくれたのは、AIビジネスを推進するために各部門に配置したAI責任者が中心で、その中には、部長や支店長などのマネジメント層も含まれています。

今は彼らをE資格合格に導くのが楽しみです。


まとめ

ここまで、大塚商会でAIビジネスの旗振り役を担う、山口様にお話しをお聞きした。これからは、山口様自身のE資格合格の経験を大塚商会の営業メンバーに伝え、AIビジネスを拡販できる営業組織に変革させていくフェーズとなる。

コスト的にAI開発に手が届かなかった企業にも使えるAutoMLサービス「Dotdata Lite」をはじめとする大塚商会のAIソリューションで、中堅・中小企業のDX/AI推進が加速することを期待したい。