E資格2023#1合格者インタビュー - Qsol株式会社 濱口様

E資格2023#1合格者インタビュー - Qsol株式会社 濱口様

Qsol株式会社」は、九電グループや一般の企業などにICT領域のソリューション提供を行っています。また、同社では、技術者の研究開発と交流のための拠点「Qsol-Lab」を設置し、ICT等を活用したアイデア・ビジネスの創出に繋がる技術研究や、発想力・創造力を持った人財の育成に取り組んでいます。
今回は、Qsol-Labの人財育成の一環として、AVILENのE資格講座を受講し、E資格2023#1に合格した濱口 祥輝(はまぐち よしき)様にE資格合格者インタビューを実施しました。

濱口様のご紹介

– 普段、会社ではどのような業務を担当していますか?

Qsol-Labに所属し、新たなビジネスにつながるICTサービスの研究や、社外の研究部門、技術者との情報交換ネットワークの構築・推進、AI技術を活用した新規ソリューションの開発を行っています。

E資格の学習を始める前の前提知識

– E資格の学習を始める前の前提知識はどの程度お持ちでしたか?

濱口様

Qsolには2022年2月入社しまして、それまではIT業界未経験でした。

数理統計の基本的な知識は持っていましたが、公式や計算は忘れていることが多かったです。
Pythonについては、Numpy・Pandasの基本的な使い方は理解しておりました。機械学習についてはG検定を取得する過程で概要は理解していました。

– 不足している前提知識をどのようにキャッチアップしましたか?

濱口様

AVILENの基礎講座(現:全人類がわかる機械学習講座)をベースに数理統計を復習しました。Pythonは、会社の補助を活用しオンライン学習サービスや書籍で学習しました。
また、AVILENのコーディング課題を、問題部分だけでなくすべてのコードを写経することで、自分で0から書けるほどではないですが、処理の内容を理解できる程度には到達したと思います。

– 会社のサポートも大きかったのですね。

濱口様

AVILENのE資格講座やその他の教材は会社が費用負担してくれました。
Qsolは会社として社員の教育に力を入れており、個人のスキルアップについても積極的に補助してくれる環境があります。金銭面で助かるのと同時に、しっかり身に着けないといけないと身が引き締まる思いでした。
また、ちょうど子供が生まれたタイミングだったので、育児休職などの時間も学習に充てることができました。

E資格合格を目指した学習スケジュール

濱口様の学習スケジュール

学習開始:2022年3月上旬
修了時期:2022年8月中旬

学習期間
基礎講座:3~4月
コーディング演習:4~6月
プロダクト開発演習:7月上旬、1週間程度
修了試験【基礎】:7月下旬、1週間程度
修了試験【深層学習】:8月前半、復習含め2週間

修了後~試験までの平均学習時間
平日:3~4時間
休日:3~4時間

– 学習を進めるうえで工夫した点はありますか?

濱口様

AVILENの教材は動画で解説されるスライドがPDFでも配布されます。それらをクラウドストレージに保存して、通勤中や出先でも確認できるようにしていました。インターネット環境さえあれば、デバイスを問わずに動画視聴も可能なため、隙間時間を有効活用して学習を進めることができます。
また、学習期間中は娯楽としてのYoutubeや動画サブスクなどの時間泥棒を避け、E資格対策に集中していました。

– 学習を進めるうえで困難だったことはありますか?

濱口様

上の子が2歳で、5月に二人目の子が誕生し、学習時間を捻出することに苦労しました。育児と家事が終わった夜10時頃から学習をスタートしていたため、寝不足が続いていました。しかし、そんな中、妻には産後にも関わらず家事の負担を調整してもらったり、子供の夜泣き対応をお願いしたりと、私の学習時間を捻出するために協力してもらいました。とても感謝しています。

E資格講座の学習の進め方

- 修了試験【基礎】5科目

大学で学んだものの、忘れている項目が多かったので、思い出すところから始めました。講座動画内にも簡単な演習問題があったので動画を止めて手を動かしながら学習しました。
統計についてはベイズ推定など、まったく理解していない部分が多くありました。解説サイトや書籍によって使っている文字が異なる場合があるため、公式を暗記するのではなく、大まかにでも計算の意図を捉えるという方法で理解できるように心がけました。

- コーディング演習

Python初心者だったので、コードの処理を理解するために写経をしました。問題の穴埋め部分が理解できず、書籍や解説サイトを何度も参照しました。
また、行き詰まったらAVILENのサポートを活用し、ヒントのフィードバックをいただきました。修了期限が迫ると採点・回答に時間がかかることがあるとのことだったので、早めにコーディング演習に取り組みました。

- プロダクト開発演習

中間面談でAVILENの講師と相談し、業務でよく扱う分野としてCNNに関するテーマを選択しました。これまで多くの受講者のテーマを見て来られた講師の方のアドバイスが非常に参考になりました。
書籍を参考にしながらCIFER-10の分類を行うCNNを作成し、精度向上のために複数の手法を試すといった課題にしました。
講師の方からは、「なぜその手法を使うと精度が向上すると考えたのか」という筋の通った考えが必要だというコメントがありました。この考え方は今後の業務にも非常に参考になる考え方だと感じました。

- 修了試験【深層学習】

初回の正答率が3割ほどだったので、全然知識が足りていないことに打ちのめされました。時間の許す限り、間違えた問題を中心に解説を読み込み、理解を深めるようにしました。

– E資格講座修了後から、E資格本試験までの過ごし方を教えてください。

濱口様

できるだけ多くの問題に触れることを意識して、修了者限定コースの10問ずつ出題されるテストを繰り返し実施しました。正当・誤答を含めて解説を読み、理解が難しい部分は該当の動画を再視聴しました。
また、試験1か月前にAVILEN様の模試を受験し、復習を行いました。最後の3週間程は、シラバスを見ながら頭の中で関連するキーワードが出てこない項目について、AVILEN様の資料や動画で復習しました。

E資格合格後のアクション

濱口様

合格できたことはもちろん嬉しいのですが、業務でも使用する機械学習、深層学習について、基礎から学べたことがとても有益でした。
この経験を活かし、社内外の課題に対して積極的にアプローチし、イノベーションを起こせるソリューションを開発したいと思います。
私はどちらかと言えばプロジェクトリーダーのような役割を担うことが多いため、AIの実装を担うことは少ないかもしれません。E資格の受験を通して学んだ知識をもとに、作業者に対してモデル選定や適切な精度向上策を指示できるような人財になりたいと思っています。

これからE資格を目指す方へのメッセージ

- これからE資格を目指す方へ

学習を始めた段階では学習項目が多く、理解するのに時間がかかります。
しかし、あるタイミングで、点と点が繋がり、一気に理解が進むことがあります。そのためには、粘り強く学習を進めることが大切です。
また、私のように小さいお子さんがいる方もいると思います。自分自身の努力だけでなく、周囲に意気込みや熱意を伝え、ご家族や職場の協力を得ることが必要です。

- E資格取得を迷っている方へ

過去問が公開されていなかったり、認定講座以外の参考書が少なかったり、認定講座の価格がネックになったりと、受験するハードルが高いと感じる人が多いかもしれません。しかし、逆にE資格ホルダーという少数派になれるチャンスだと思います。学習するだけでも昨今のAIブームの見え方が変わるので、迷っている暇があるならチャレンジすることをお勧めします。

おわりに

濱口さんは、前回インタビューにご協力いただいた匹田さんとともに、AIプロジェクトに取り組んでいるとのことです。Qsol-Labでは、このように「E資格でAIエンジニアリングの基礎を習得し、実践的なプロジェクトに参画する」という流れが実現されています。
今後もQsolのAIソリューション創出や技術研究が加速することを期待します。