掃き出し法を用いた連立1次方程式の解法
解法の流れは以下のようになります。
掃き出し法を用いた連立1次方程式の解法
⎩⎨⎧a11x1+a12x2+⋯+a1nxn=b1a21x1+a22x2+⋯+a2nxn=b2 ⋮ am1x1+am2x2+⋯+amnxn=bm
ここで
A=a11a21⋮am1a12a22⋮am2…………a1na2n⋮amn,x=x1x2⋮xn,B=b1b2⋮bm
のように置くと連立方程式をAx=bと書き表すことができ、[Ab]を行基本変形し[Ic]となるように行基本変形する。 ここで生成されたcが解xとなる。
図で解説すると以下の通りです。
例題
それでは、実際に掃き出し法を用いて連立一次方程式を解いてみましょう。
例題
次の連立一次方程式を掃き出し法を用いて求めよ
⎩⎨⎧2x+4y+z=6x−2y−2z=1 −2x−5y+3z=5
解答は以下の通りです。
A=21−24−2−51−23
x=xyz
b=615
[Ab]=21−24−2−51−23615
1行目を3行目に足します。
→2104−2−11−246111
1行目を2行目にを交換します。
→120−24−1−2141611
1行目を-2倍し、2行目に足します。
→100−28−1−2541411
3行目を8倍し、2行目に足します。
→100−20−1−237419211
2行目と3行目を入れ替えます。
→100−2−10−243711192
2行目を-1倍し、3行目を371倍します。
→100−210−2−411−113792
このように対角成分を1、下三角成分を0にすることを前進消去と呼びます。
次に、上三角成分を0にする、後退代入を行います。
3行目を4倍して2行目に足します。
→100−210−2011−37393792
2行目、3行目をそれぞれ2倍し、1行目に足します。
→10001000137143−37393792
よって、解xは、
x=xyz=37143−37393792