指数分布の公式の確認
確率密度関数 | f(X;λ)=λe−λx |
期待値 | E(X)=λ1 |
分散 | V(X)=λ21 |
期待値の導出
E(X)=∫0∞xf(x)dx=∫0∞xλe−λxdx=λ∫0∞x(−λ1e−λx)′dx=λ([x(−λ1e−λx)]0∞−∫0∞−λ1eλxdx)=λ(0−[λ21e−λx]0∞)=λ1
補足
ここでは部分積分を使います。
部分積分の公式は以下です。
∫f(x)g′(x)=f(x)g(x)−∫f′(x)g(x)
今回は、
f(x)g(x)=x=−λ1e−λx
この値を使って考えるとわかりやすいです。
分散の導出
E(X2)V(X)=∫0∞x2f(x)dx=∫0∞x2λe−λxdx=λ∫0∞x2(−λ1e−λx)′dx=λ([x2(−λ1e−λx)]0∞−∫0∞−2xλ1eλxdx)=λ(0+∫0∞2xλ1eλxdx)=λ(2λ21∫0∞xλeλxdx)=λ2λ1=λ22=E(X2)−(E(X))2=λ22−λ21=λ21
補足
前項の期待値の導出から、
∫0∞xλeλxdx=λ1
となることが分かるため、この形が出てくるように、意識しながら式変形しましょう。
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