静岡ガスが地域のDX推進を目指して取り組む、社内のDXコア人財育成とは?

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静岡ガスが地域のDX推進を目指して取り組む、社内のDXコア人財育成とは?

静岡ガスグループは2021年12月に発表した「2030年ビジョン」に向けて、グループ内外でさまざまな取り組みを実践しています。
 
今回は、静岡ガスグループ横断で社員に対するDXリテラシー研修を企画した、経営戦略本部 デジタルイノベーション部 グループ価値共創担当の中村 誉様に、社内のDX推進や人財育成について、お話しをお聞きしました。

経営戦略本部 デジタルイノベーション部 グループ価値共創担当の中村 誉様

静岡ガスグループのDX推進とグループ価値共創担当のミッション


– まずは静岡ガスグループのDX推進について教えてください。

静岡ガスグループは、リアル・デジタル問わず地域の声に耳を傾け、地域の皆さまが必要とする価値やサービスを生み出し、生活の質をアップデートしていくサイクルをつくることを目指しています。
 
また、2021年12月には「2030年ビジョン」を発表し、持続可能なくらしやすい地域づくりに貢献し、これによって、地域におけるDX推進のトップランナーとしての地位を確立することを目標にしています。


– デジタルイノベーション部は静岡ガスでどのようなミッションを担っていますか?

大きく分けて社外・社内に向けてミッションを持っています。
 
社外向けのミッションとしては、地域のDX推進によるIT人財の育成・呼び込みと、産業の創出・拡大と地域のデータを連携し、デジタル技術の活用とステークホルダーとの共創による事業活動を通じた地域課題解決を目指して活動しております。
 
具体的には、静岡ガスも参画している「しずおかDXコンソーシアム」をはじめとして、DX推進を通じて地域共創を進めている状況です。
 
社内向けのミッションを持っているのが、私が所属しているグループ価値共創担当です。
 
主に当社グループの業務プロセスや情報システムの最適化を通じて、業務効率化・高度化を推進することが主なミッションです。
 
業務時間削減やコストダウンによって生まれた人的・資金的なリソースを用いて、地域のDX推進にも貢献していくことを目指しています。

 
 

静岡ガスグループのDXコア人財育成


– 今回のDXコア人財育成研修の企画はどういった経緯で始まったのでしょうか?
 

2022年1月に静岡ガスグループ社員向けのDX人財育成の企画が立ち上がりました。3月スタートを目標にしていたので、かなりタイトなスケジュールで研修の準備をする必要がありました。

 
– 今回の研修の企画内容を教えてください。
 

静岡ガスグループで「デジタルを活用してビジネスを変革するためのマインドとスキルを兼ね備え、自走して社内外のDXを推進できる人財」を育成することを目標に、DXリテラシーを学ぶ機会と実務を念頭においた企画ワークを提供する全6回の研修を企画しました。

第1回:業務変革に対するマインド
第2回:変革の事例を体感する(業務フロー)
第3回:変革の事例を体感する(データ分析)
第4回:イノベーションを体感する(デザイン思考)
第5回:変革を実践する(企画案の策定)
第6回:変革を実践する(結果の発表)


– 研修企画のパートナーとしてAVILENを選んだポイントを教えてください。
 

タイトなスケジュールではありましたが、グループ横断で研修対象の社員を募る予定でしたので、コストの関係上、受講者1人あたりで料金が膨らんでいくeラーニングを検討から外していました。
 
研修を内製する過程で、社内の知見が不足している分野の研修カリキュラムの検討や講義資料の作成を柔軟にサポートしていただけるということで、AVILENを選択しました。
 
AVILENには、DX・AI人材育成の経験を活かしながら、研修内容や資料作成のポイントを共有いただけました。

 
※第2回〜4回の研修内容の企画をAVILENが支援。

– 最終的に、研修対象の社員は何名になりましたか?
 

静岡ガスおよび各グループから推薦を募った結果、チームリーダー職や若手社員を中心に、200名の社員が集まりました。200名を7グループに分けて、それぞれのグループに対し、第1回から6回までの研修を順次実施しています。

 
– 研修に関して社員からはどのようなフィードバックを受けましたか?
 

DXの一般論だけでなく、自社の業務に落とし込むことまでがカリキュラムに盛り込まれており、実務への活用イメージがしやすいといったフィードバックをいただいています。


今後のDX人財育成の取り組みについて


– 今回実施した研修の後、実施したいと考えていることはありますか?
 

研修で社員が考えた企画案を確認し、来年以降にかけて現場に実装していきたいと思います。
 
また、今回実施した基礎的な研修のネクストステップとして、データサイエンスやAI領域を盛り込んだ高度な研修を、公募制かつ少人数形式で用意していきたいです。

 
 
– インタビューへのご協力ありがとうございました!